RIVER SIDERの皆様、
本日も前回に引き続き、REDWING [Irish Setter] 2012F/W モデルをご紹介させて頂きます!!
(今日も[PART-1]、[PART-2]に分かれております!)
*本日登場する、REDWING [Irish Setter] #9877 SPORTS BOOTS [8" Moc-Toe]は、1952年に発売された[Irish Setter #877]を元に作られた[8インチブーツ]です!!
日本では[8インチ]は、脱ぎ履きのしにくさから敬遠されがちですが、アメリカでは[#877]は[REDWING]ブーツの[累積生産実績第1位]を記録する程のベストセラー、[REDWING]の代名詞的存在です!!
*アウトドアからワークスタイル、そして街でも、[6インチブーツ]とは一味も二味も違ったコーディネートが楽しめる魅力的なブーツ、レザーには、昨年の[Irish Setter]で大好評頂いた[Gold Russet "Sequoia"](ゴールドラセット"セコイア")を採用した[Limited Edition]です!!
それでは、どうぞじっくりとご覧下さい!!
*画像をクリックして下さい。
REDWING [Irish Setter] #9877
8" Moc-Toe ¥38,000+tax
color : Gold Russet "Sequoia"
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*1936年から[ハンティング・ブーツ]を造り始めた[REDWING]は、ナチュラルクレープソールやコードソール等を使用したモデルを経て、1952年に発売した[Irish Setter #877](8" Moc-Toeのブーツ、今回ご紹介させて頂く#9877の元になったモデルです!!)により、そのデザインを完成させました。
*本来アウトドアスポーツ(ハンティング)用に開発された[Irish Setter #877]でしたが、優れた機能性と品質から、[ワークブーツ]としても高い評価を得て、ワーカー達に現場作業で履かれ、それが次第に広がり、アメリカを代表する[ワークブーツ]となっていきました。
*たとえ[ワークブーツ]としての市場の方が大きくても[ハンティング・ブーツ]として生まれたというルーツ、その佇まいを常に残している点でも、[Irish Setter]のアイデンティティーは一貫してしています。
*そんな[Irish Setter #877]を細部のディテールからレザーまで、発売当時のまま再現したのが本日ご紹介する[#9877]なのです!!
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写真左上 : 1936年発売の[REDWING]のハンティングブーツ
写真右下 : 1952年発売の[REDWING Irish Setter #877]
*[REDWING]のハンティングブーツの進化の過程が解りますね。
[REDWING Irish Setter #877]のソールはかつて無い画期的なものでした。
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*REDWING [Irish Setter] #9877の細部のディテールの特徴をご覧下さい・・・!!
*[レクタングル・バータック・ステッチ]
一番下のアイレットの更に下にある四角いステッチに注目して下さい!
これは[レクタングル・バータック・ステッチ]と呼ばれる、 1980年代まで、腰革のカン止め補強として縫われていた長方形(レクタングル)のカン止めステッチを再現したものです。
*型紙の改良等の理由で廃止となったこのステッチを再現する為に、引退した技術者を工場に呼び(!!)、専用の機械のメンテナンスを行わなければなりませんでした。
地域の人々との繋がりを持ち続ける[REDWING]社ならではのエピソードです!
*使用レザー[ゴールド・ラセット "セコイア"]
1950年代の[オロ・ラセット・レザー]の、ふんだんなオイルを含みながらも上品な光沢が備わった美しい色合いを、当時とは比べものにならない程厳しい現代の環境保護基準に適応した鞣し方法で再現するのに、非常に苦労したそうです。
その甲斐あって、このレザー[ゴールド・ラセット "セコイア"]は見事な完成度に仕上がっています!!
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*[オール・アラウンド・ワンピース・ヴァンプ]
通常のワークブーツは[ヴァンプ](つま先部分の革)と[クォーター](腰革・足首部分の革)は、完全に別のパーツで構成されますが、[REDWING]の[8インチブーツ]ではつま先から踵まで、一枚革のパーツが靴の下部を一周する船底型の[オール・アラウンド・ワンピース・ヴァンプ]で作られています。
これは、[ハンティング]の際に水に浸かりやすいブーツ下部からステッチを極力排除する事で、ミシンの縫い目から浸水する事を避ける為のデザインです。
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*[マホガニー&セージ ・スレッド]
ステッチの縫い糸(スレッド)の色に注目して下さい。
1950年代の[Irish Setter]には、現在のブラック&ホワイトのスレッドだけでは無く、[マホガニー]や[セージ]カラーの糸を使用していた時期がありました。
この独特の色見を持ったスレッドを使用しています。
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*[ピューリタンミシン]
かつての[Irish Setter]の市革(靴の踵部分の縫い合わせがほどけない様に縫い目の上から補強する革の事)は、[ピューリタンミシン]によってチェーンステッチで縫われていました。(現在は別のミシンでロックステッチで縫製されています)それを、古い[ピューリタンミシン]を使って再現しています。